ランドセル博物館(語源の考察)

ランドセルという語の初出

歴史説明モデル

  ランドセルという単語が、わが国で最初に使用されたのは、いつごろなのであ

  ろうか?

  この疑問に駆られ、いろいろな文献をひもといてみました。

  すると、わが国で、”ランドセル”という単語が使用されたもっとも古い記録は、

  慶応3年ごろの文書と考えられている「常備軍一ヶ年定金概算書」には、「仏式

  ランドセル」という記載が見られます。江戸幕府陸軍がフランス軍式背嚢を採用して

  いたことがわかりました(*1)。

  ランドセルの語源が、その類似性からオランダ語のランセル(ransel)を祖としている

  ことから、慶応3年以前に、すでに、わが国へ輸入されていた可能性が考えられます(*2)。

  つぎに古い記録を探しましたら、国立公文書館、内閣初出、公文別録に記録される

  「陸軍省衆規渕鑑抜粋」(明治05年1月13日)の記録にありました。

  慶応年間の初期にわが国へ輸入されていたランドセルは、その初期から、その祖語の

  ランセルから転化して、”ランドセル”という独自呼称が生まれました。

  【参考文献】

  *1 太田臨一郎 1972年 『日本近代軍服史』 雄山閣 p.p. 57 参照

  *2 上野智史 2003年 『日本陸軍の雑嚢・背嚢・背負袋に関する研究序説』 ルドヴィカ ミリタリア アカデミア p.p. 13 参照


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