ランドセル博物館(昭和2年から昭和20年代前半)

ランドセルの歴史 昭和2年から昭和20年代前半のランドセル

布製ランドセル 昭和2年資料

 布製のランドセルは、従来、戦時中の物不足時に皮革素材の代替素材という形で、製造されたと考えられていました。しかし、

私の調査により、その起源は、昭和2年にはじまることが判明しました。かつて兵庫県にありました卸問屋が、昭和2年に発行

しました、「価格相場表」(現在の商品カタログ)によりますと、「新シキ帆布製 背嚢(ハンプセイ ハイノウ)」について書かれた記述

があります。また、帆布製背嚢は、昭和2年当時、2種類あったそうです。即ち、「スレン背嚢(防水生地)」と、「ダツク背嚢」

の2種類ということです。この史料の発行元の卸問屋は、革製品のランドセルよりも、この布製ランドセルを前面にアピールしており、

そのセールスポイントは、「1.価格ノ安価ナルコト(皮製ノ三分ノ一)、2.軽クシテ携帯ニ便ナルコト、3.外観優美高尚ニシテ

男女共ニ兼用シ得ルコト」などを挙げています。

昭和2年当時、この帆布製背嚢は、最新の商品であったことと同時に、一般の公立小学校へ普及していくため、当時高級素材であった、

牛革の代わりに作られた商品であったことがわかります。従来の第2次大戦下、物資不足で作られたものであると考えられていました

が、この布製ランドセルは、以後、昭和20年代前半まで、製造されていたことがわかってきました。おそらく、リーズナブルで、

使い勝手もよかったことから、約20年近くも愛されつづけたと考えられます。

資料左:布製ランドセル 所蔵者 風間厚徳 写真の無断使用一切禁止。

資料右:昭和2年発行「価格相場表」 所蔵者 風間厚徳 写真の無断使用一切禁止。


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